創部70周年記念誌Web版
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Ⅴ OB・OG(有志)便り

中村 和子(S61卒)

中学高校と部活も運動もしたことのなかった私が、卓球部(しかも体育会)に入部するなんて全く想像もしないことでした。
正門を入って校舎に続く坂道を一人で歩いている時にたまたま声を掛けられ、何も考えずに卓球場まで連れて行かれ、練習風景を見ながら話を聞くうちに、だんだん「ここまで来たら断れないな」みたいな気持ちになりました。
その時に話をしてくださった先輩方がとても優しくて、自分が初心者であることも通学時間が2 時間半かかることも大した問題じゃないと思えたし、何より自分がそこにいることが自然に思えたのです。
そして何と驚くことに、私はその場で「入ります」と返事をしていたのです。
「この子大丈夫か?」と皆さん思われたと思います。当たり前です、私も後でよくよく考えて恐くなりましたから。
でも今の私は、その時の自分の決断を褒めてあげたいと思います。
卓球部に入ったお陰で大切な仲間ができました。一つの目標に向かって頑張ることの楽しさも知りました。30 年以上経っても集まってバカ笑いできる思い出が沢山できました。
卓球部に入って忍耐力が付いたのか、卒業して 35 年経ちますが今も新卒で就職した会社にお世話になっています。定年まであと少しになりました。こちらも無事卒業できるまで頑張りたいと思います。
卓球とは無縁になりましたが、オリンピックはやはり卓球で盛り上がりました。私たちの時代不動のトップだった星野美香さんが団体女子の監督をされているのを見て、こうして時代は受け継がれていくのだなと感慨深いものがありました。
これからも甲南大学卓球部の益々の活躍を心から応援していきたいと思います。