創部70周年記念誌Web版
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Ⅴ OB・OG(有志)便り

黒田 幸子(旧棚橋)(S58卒)

このたびは創部70周年とのこと、おめでとうございます。70年という歴史の中の4年間に在籍できたことを光栄に思います。
私の入部当時、女子は関西学生リーグ 3 部、2w5sの人数を揃えるのがやっとという少ない部員数でしたが、先輩方と同期の西山さんとで、リーグ戦での勝利を目指しがんばっていたことが懐かしいです。練習場環境も、平日は、体育館を少林寺、残りを卓球部が使い、わずか 3 台を男女がシェアして打つというものでした。

順調に二部、一部へと昇格を果たしましたが、エースで、昇格の立役者であった隈井さんが一部で試合することなくご卒業、次リーグ戦から、たいした実力もないのに一部校として試合することに言いようのない不安を感じました。全国から選手を集める一部校に、とても太刀打ちでき ないと解っていながら、挑んで力尽きるという状況でしたが、当時の本学同様、スポーツ推薦を行っていない学校にだけは負けるまいと、変な意地を持っていました。その年は何とか残留できたものの、最後のリーグ戦は最下位、二部降格となってしまいましたが、卓球に打ち込んだ 4 年間はかけがえのない思い出となっています。

リーグ戦はもとより、合宿や遠征、学習院定期戦など、様々なイベントを通して、新たな仲間の輪が広がり、お世話になった先輩諸氏や後輩の皆さんの中で、今もなお親しくさせて頂いている方々は、大切な財産となっております。

時代が変わって、現役の皆さんのクラブ活動に対する考えや取り組み方は、私たちの頃とは変化していることでしょう。また、新型コロナウィルスの流行で、クラブどころか日々の授業さえオンラインで、大学生活を充分に楽しむことができない昨今、卓球に対する気持ちが折れてしまいそうな状況ですが、ぶれることなく何とか気持ちを強く持ち続けて欲しいと思います。
これまでの 70 年に続く新たな歴史を創造していって下さることを祈ります。