創部70周年記念誌Web版
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Ⅱ 創部70周年に寄せて(6)

卓球部顧問 森元勘治

本年は、甲南大学体育会卓球部創部70周年の記念すべき年となり、卓球部の活動と伝統を維持してこられた OB・OG 諸氏に深く感謝いたします。

さて、今からちょうど70年前の1952年は、日本が世界卓球選手権に初めて参加した年であり、男子シングルスをはじめ、男子ダブルス、女子ダブルス、そして女子団体の 4 種目に優勝し、世界を驚かせました。
その輝かしい年に誕生した甲南大学卓球部は、関西学生リーグで安定した活躍を続け、多くの優れた人材を輩出してきました。そのことは、リーグ戦や学習院戦などのときに、各界で活躍されている OB・OG の方々が大勢応援に来られ、強い人脈があることからも、うかがい知ることができます。

私は顧問として卓球部員を、特に教学面から支える立場ですが、リーグ戦ではできるだけ応援に駆けつけ、学生を元気づけるようにしております。特に、コロナ禍以前は、定期的に練習にも顔を出し、少しでも心の支えになるよう努めておりました。外部から指導に来ていただいている元全日本チャンピオンの高島先生は、私の高校卓球部の先輩と言うこともあり、卓球指導のポイントなどを気軽にご教示いただいています。また、山本総監督は、学生時代に関西学生リーグで競った間柄であり、当時の学生卓球と現在との違いなどを教えていただき、卓球を通した学生指導に役立てています。

スポーツは競技である以上、勝つことを目指して訓練し努力しますが、その過程において、フェアプレーの精神や、相手を尊重することの大切さを学び、友情を育むことで、人物教育としての大学スポーツの目的が達成されることと思います。競技力の向上と人格の修養を基盤とする甲南大学卓球部の伝統を引き継ぐとともに、卓球部のさらなる発展と、18才人口減少の中で大学間競争の渦中にある甲南大学の発展のため、顧問として、微力ながら尽力していきたいと思います。

甲南大学
甲南大学岡本キャンパス 神戸市東灘区本山8-9-1