創部70周年記念誌Web版
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Ⅱ 創部70周年に寄せて(4)

学習院大学輔仁会卓球部卓桜会会長 大谷豊久

甲南大学体育会卓球部創部70周年を祝し、心よりお喜び申しあげます。
甲南大学と学習院大学は、旧制私立高校から戦後新制大学設立に至る生い立ちが似通っています。大学卓球部の創部も近く、学習院大学が1949年(昭和24年)、甲南大学は1952年(昭和27年)です。 大学発足から間もなく各運動部の定期戦交流が始まり、1954年(昭和29年)卓球部の定期戦がその最初と聞いております。爾来、2019年(令和元年)まで卓球定期戦は 66 回を数え、通算成績は甲南大学が男子58勝 7 敗 1 分け、女子32勝23敗です。両校は関西と関東で離れていますが、学習院大学卓球部にとって甲南大学卓球部の存在は特別のものであり、歴代のチームは「打倒甲南」を目標に掲げて、大きな壁に挑み続けています。

数年前の定期戦開会式で、貴卓球部山本滋義総監督が挨拶の中で言われた「3F 精神」、すなわち、Friendship(フレンドシップ:友情)、Fair Play(フェアプレイ:正々堂々)、Fighting Spirit(ファイティングスピリット:闘志)が強く印象に残っています。まさしく両校卓球定期戦を象徴する素晴らしい精神だと思います。

私共は、勝敗にこだわりながらも互いに相手を讃え合い、卒業後も多くの方々が3F 精神を発揮して両校の親睦を深めて参りました。2003年(平成 15 年)の第50回定期戦を機に、5年毎に行っている OBOG 卓球大会や周年記念式典の開催は、両校の絆をより一層強固なものとしています。

コロナ禍のため、この 2 年間は定期戦が開催できず大変残念な思いをしましたが、今年こそ第68回卓球定期戦が開催されることを願って止みません。
甲南大学体育会卓球部の輝かしい70年の歩みに敬意を表し、この先80年、90年、100年と歴史を刻み続けることを祈念してお祝いの言葉といたします。


第66回学習院-甲南定期戦