創部70周年記念誌Web版
甲南大学学生部長 渡邉順司創部
７０周年記念誌の刊行、誠におめでとうございます。本学開学の翌年に創部されて以来、先輩から後輩に脈々と受け継がれ、その歴史を刻んでこられました。卓球部の運営に関わってこられた皆様に対し、あらためて敬意を表したいと思います。
クラブの良き伝統を上級生から学び、下級生がそれを吸収して長きにわたって継承していくことは、容易ではありません。伝統をたゆみなく継承するには、卒業生組織であるＯＢ・ＯＧ会が現役部員にうまく関わっていくことが重要だと思います。
創部以来７０年間の輝かしい戦績や多くの喜び、出来事について記念史を通して触れ、さらには不意におとずれた困難に立ち向かった軌跡を振り返る機会はかけがえのないものです。かつてないスピードで社会状況が変化する現代のクラブ運営において、貴重なヒントが得られる事と思います。
体育会系のクラブ活動は、各種公式戦で勝敗を競う競技力の向上に焦点が当てられがちですが、普段の練習で心身が鍛えられ、社会性が身につく大学教育の一環です。最近の大学生は控え目でおとなしい傾向があるようですが、卓球部での活動を通して積極性や突破力が備われば人生１００年時代に貴重な財産になります。
この記念史には４００名近い卓球部卒業生の想いが集約されています。ＯＢ・ＯＧの皆様と現役の学生をつなぐとともに、過去に学び、現代風にアレンジし、未来につながるものになることを願っています。
卓球部のさらなる飛躍と関係の皆様の益々のご発展を祈念いたします。
